MESSAGE
きっかけは社会問題を解決したいという想い
かねてから「社会課題を解決したい」という想いがありました。
私(大益)の所属していた三井不動産という不動産会社だからできる事の他に、不動産以外でも何か社会を変えられる事があるのではと思い始めたのが起業のきっかけです。
そうした中、様々な社会課題を改めて考え直した際、いま私たちにできることは、精神・発達障がい者がひとりひとり大きくことなる特性を持っていることへの理解を広げ、障がい者が安心して働ける「場所」と、雇用する企業にとってより良い「やり方」を提供する、精神障がい者の雇用への支援でした。
SDGsにもある「人や国の不平等をなくそう」の観点にも繋がる1つの社会課題への解決に貢献していくという使命感で日々進んでおります。
フェアであること
私たちは「フェアであること」を大切にしています。障がい者だからといって守りすぎることはしません。もちろん配慮しなければいけないところは、フェアに力を発揮できるように配慮します。
障がい者の中でも「働く意欲」がある方が私たちと相性のある方だと考えています。働く意欲があるものの、彼らがキャリアを積める道はまだまだ少ないのが現状です。
具体的には、給料があがったり、役職をめざせる可能性があったり、担当する業務を拡大するようなことを“キャリア”としてイメージしています。
ですので、彼らが活躍できる場を用意することで、働くことに全力で取り組んでもらうと共に、雇用する企業にも適切な業務を選んで依頼してもらい、業務を通じたキャリア形成によって、両者にとってより良い関係性を作り出していく事を目指しております。
「仕事の面白さ」を知ってもらいたい
障がい者の方に限った話でもありませんが、パフォーマンスによって評価される世界に挑むことは大変だと思います。しかし、挑戦するためのサポートは我々が行います。何より障がい者の方にも「仕事の面白さ」「働く楽しさ」を知ってもらうことが重要と考えております。
「障がい者であるか否か」という話をすると世界が分断しているように感じてしまいますが、できることの度合いの差があるだけで、絵の具の濃い青と薄い青のような、グラデーションの世界のイメージです。
健常者にも障がい者と等しく、得意と不得意があり、実のところ大きな違いはないと思っております。
その理解が世の中にもう少しだけ知り渡れば「人や国の不平等をなくそう」という課題の解決に近づくだろうと考えております。
今後のビジョン
精神障がい者の離職率は1年で約半数なのが現状です。離職率を下げ、3年、4年、5年と安定的に働ける障がい者が増えるような事業にしていくことが当面の目標です。
また、現段階では精神障がい者のみを対象にしていますが、将来的にはさまざまな就職困難者が世の中で活躍できるようなプラットフォームを目指しています。
例えば、がん患者や高齢者など、本人は社会活動を望んでいて部分があるにもかかわらず就労規則や職場環境が障壁となっている方々。彼らを正しい理解の上で働ける環境をつくることがその先の目標です。
最後に
精神障がい者や発達障がい者はできる事が多いにもかかわらず、「自分はこれができます」と胸を張って言えない事が多いのが現状です。しかし環境さえ整えば、より良いパフォーマンスは発揮できるのです。
見えないこと、伝わらないことが多く、障がい者と企業が互いに遠慮しあっているいま、私たちが舵を取り、両者をつなぎ、より良い社会を創出していきます。